産業分野の心理カウンセラー
産業分野の心理カウンセラーの仕事
福利厚生が充実した企業などでは、働く人の心と体のケアをする担い手として、産業医、保健士、産業カウンセラーなどが活躍していますが、環境変化が激しい最近の産業構造を背景として、産業カウンセラーが活躍する機会がますます増えてきています。

終身雇用制度が崩壊し、能力評価主義が常態化している中で、殺伐とした人間関係、急速な情報化、企業のめまぐるしい交代劇等についていけず、心のストレスを抱え、心身の健康を損なう企業戦士の数が、増えてきたことが要因と考えられます。
医療的ケアと合せて行われる心理ケアなどは昔から行われていますが、就労者のための心理カウンセラーなどは、過去にはあまり考えられなかったものです。教育分野と共に、近年注目されている分野がこの産業分野の心理カウンセラーなのです。
最近では、経営側自らが労働者の心理面での精神衛生を確保しようと努めるようになりました。悩みを持つ労働者個人の悩みやストレスケアは、その個人にとって意味あることですが、企業にとっても大きな意義があるということが認識され始めたのです。
ある労働者がストレスなどによって、心理ケアが必要な状態になった時、それを個人の原因としてのみ考えるのではなく、その個人の周囲の職場環境などにも原因を探る必要があります。職場に何らかの原因があると認められたとき、それは、企業全体としてみたとき、体の一部が病気を引き起こしている状態にあるといえます。個人の心理ケアを通して、企業体の弱点を回復し、職場環境の改善、適切な労務管理、そして、労務効率の向上につなげるという考え方です。
企業内の通風を確保することは、ひいては、利益拡大・雇用安定・社会貢献という企業の使命に結びつくものなのです。心理カウンセラーはこのように企業への支援という分野で益々の活躍が期待されているのです。

企業専属の産業カウンセラーとして活躍するケース、あるいはカウンセリング専門の会社から各企業にプロカウンセラーとして派遣され活躍するケースがあります。また、企業の人事職員や、保健師などが産業カウンセラーの資格を取得して、その知識を仕事に活かすといったケースもあります。
働く人の悩みのケースは、職場の人間関係などにとどまらず、家庭環境や健康問題などとも関連するケースが多く、カウンセラーとしての守備範囲の広さが求められます。
関連する資格
産業カウンセラー、臨床心理士、心理相談員、応用心理士、交流分析士、キャリアカウンセラーなどが主に関連します。
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