心理カウンセラーになるためには、何が一番大切なことなのでしょう?
・資格絶対主義ではない世界
・厳しい待遇
・終わり無き鍛錬
・心を取り扱う難しさ
心理カウンセラーを取り巻く環境は厳しく、流動的で、資格の内容や条件も常に刷新されていきます。心理カウンセラーを目指すものにとって何が大切かを考えるにあたっては、これらの背景を十分踏まえる必要があるでしょう。
資格を取るだけでカウンセラーでないことは、十分理解いただけましたね?つまり、こういった厳しい背景の上では、社会から認められて初めて心理カウンセラーといえるのです。
心理カウンセラーになるにはコネが大事ってホント?
心理カウンセラーになるにはコネが大事と一般によく言われますが、就職事情が厳しいため、人のコネクションが有効だから、人脈を築くことを大切にしなさい!という意味なのでしょうか?
心理カウンセラーの場合、実際には、コネが就職のきっかけになることはよくありますが、大切なのは、なぜ、コネが有効に働くかを理解することです。いたずらに人脈ばかりを広げても、あなたが、人に紹介したくない心理カウンセラーだったら、コネの数がどんなにたくさんあっても、チャンスは巡ってきません。
コネが大切にされる理由は、人材を求める際に、心理カウンセラーとしての信用性が問われるからなのです。一時的な面接で、その人の全てを把握することは無理です。社会的にも人間的にも、そして、カウンセラーとしての実力的にも評価されている人間を採用したいと考える採用側の事情が働くケースが多いというのが理由なのです。
ですから、コネが大事と聞いて、人脈構築に時間をかけるのではなく、信用されるカウンセラーを目指すというところに意思を向けなければいけません。

そういったことからも、心理カウンセラーは、一朝一夕に成るものではないということがわかります。心理カウンセラーを目指す者にとって大切な事は、じっくりと自分を育てるということなのです。 自分の人間性・カウンセリングスキルを、社会参加しながら学び、高めていく・・・そして、人間としての達成感を得ていくことによって、社会から認められるカウンセラーに近づくことができるのです。
心理カウンセラーになるには、長い目で人生を捉え、じっくり構える事が大切です。だから、一見心理系とは関係の無い職場に勤務する事も、理想のカウンセラーを目指すうえでは、ムダではなくむしろ、必要な事であるといえるのです。
心理カウンセラーとして、自分で看板を出して地位を築き上げたいという方もいらっしゃると思いますが、いきなり独立は困難といえるでしょう。やはり、各機関・組織に身を置いて、カウンセラーとしての実力を蓄えていくことが必要です。資格さえ取ったら、いきなりカウンセラーとし生計を立てれるわけではありませんからね・・・。
心理カウンセラーとは実社会では、○○相談員・・・心理判定員など様々な職名で呼ばれます。心理職として施設に勤務すると、実際にはカウンセリング以外に、心理試験の実施・判定や、生活・訓練指導、一般雑務などを併せて行うことが多く、カウンセリングのみをしているばかりではありません。
カウンセラーオンリーにこだわると、活躍範囲が狭くなりますが、心理カウンセラーを心理の知識を用いた職業として広くとらえると、非常に守備範囲が広く、活躍分野・職域が多種多様であることがわかります。
カウンセラーの仕事のタイプとしては、大きく分けると以下のタイプに分けられます。
1 非常勤カウンセラーとして、様々な職場を掛け持ちする。
2 公務員、病院、企業等の職員となり、専属の心理職
(カウンセラー)として勤務する。
3 カウンセラーとしてではないが、研究施設、病院、企業、
福祉団体等に勤務し、心理の知識を活かす。
4 フリーのカウンセラーとして、独立開業する。
やはり、実態として多いのが、1番の掛け持ちカウンセラーでしょう。収入面も決して高待遇といえず、やりがいがあるからなんとか続けられてる・・・というのが実際のところではないでしょうか。
2番のように企業、官庁、医療機関等に就職して、専属カウンセラーとして活躍するというのは、収入面では安定しますが、非常に狭き門であるのが実態です。
ですから、3番のように、カウンセラーとしての勤務をいったん割り切り、普通に企業・団体等に就職して身を安定させ、カウンセラーの勉強をしつつ、活躍の機会をじっくり待つというのも一つの方法です。一見無駄に思えるかもしれませんが、様々な分野の社会経験は、いつかあなたが行うカウンセリングに大いに役立つでしょう。
心理学だけ学べばいいというわけではないのです。むしろ色々な人間関係に揉まれ、様々な困難を乗り越え、世の中を見渡すことで、より人の心に寄り添える人間性が養われ、深みのあるカウンセリングができるようになるのです。
4番は、まさに独立開業し、自分の看板を掲げることですが、カウンセリングのスキル・実力はもちろん、事業を実現・継続させる上での社長脳も必要となり、最終ステップと考えるべきでしょう。
心理カウンセラーの方は収入よりも大切なものを重視する方が多いですから、現在のような不遇な状況でも、世の中が成立しているのかもしれません。ですが、複雑高度化するこれからの社会にとって、ますます心理カウンセラーへの期待は高まると考えられ、待遇面の改善、法的な地位の位置付け等が期待されるところです。
心理カウンセラーになるためには、
・心理学に関する基礎知識の習得
・カウンセラーの資格の取得
・就職活動
・社会経験
・カウンセリングの実践
これらが必要ですが、なんといっても自分が活躍したいフィールドのカウンセラーの資格を目指すというのが、一番近道でしょう。
資格を目指すことによって、基本知識・スキルを身に付けることができ、資格を得ることによって、自分への自信もつき、就職先の選択幅や、採用率向上も期待できるでしょう。
そして、働きながらカウンセリングの実践経験を積んでいく・・・。このステップが理想ではないでしょうか・・・。
現場での実践を行う前に資格・・資格・・・では頭でっかちにならないか・・・と思うかもしれませんが、資格は現場に出るためのパスポートと考えればいいのです。あって当たり前なのです。
もちろん、ボランティア活動・就職などを通じて、実践から学んでいくというステップもあるかと思いますが、心理カウンセラーを名乗るのであればいずれは資格は取ならければならないでしょう。
心理カウンセラーの資格もピンからキリまでありますので、就職への効果が低いものもありますが、学びという面では、まったく意味がないとはいえないでしょう。そもそも、もっとも権威があるといわれている臨床心理士の資格があったとしても、就職が約束されるわけではないのですから・・・。
日本という社会は、ライセンス・資格というものを重視します。どんなに実力があっても最低限の道を通ってきた証があるとないとでは、人の評価に歴然とした差が生じるのは事実です。
あなたを採用するかどうかを考えてる人に、短時間であなたがものすごい実力保持者であることを資格証なしで理解してもらうのは難しいですよね。あなたのライセンスを見て、初めて面接官はあなたに最低限の信用を向けるのです。
クライアントに対してはカウンセラーの資格の有無はほとんど関係ありませんが、社会人としてのあなたの評価を示す上では、資格はとても重要です。
心理カウンセラーは資格よりも実力が大事なのですが、ご飯を食べていかなければならないという現実を考えると、資格取得は避けては通れない道なのです・・・。
心理カウンセラーとして勤務を希望する就職先は、あなたが望む心理職への関わり方によって、その幅が大きく変わってくるでしょう。
一つの職場で心理職専門で働きたい
この場合は、前述のように、募集先が少なく非常に狭き門であるのが現実です。定期募集だけでなく、臨時的な募集にも常にアンテナを張って、チェックし続ける努力が必要です。また、募集の知らせを、インターネット、情報誌、掲示板、人づてなど、多くのルートから入手できるよう心がけることが大切です。
チャンスが巡ってきても、採用率は決まって高倍率です。難易度の高い採用試験に合格しなければならないという大きなハードルがあります。
他の職に就きながら、心理職の知識や経験を活かす・学ぶ
あなたが、活躍したいフィールド・・例えば、医療系なのか、スクール系なのか、福祉系なのかということですが、そのジャンルの職に就き、心理系の知識や資格を活かすという方法があります。十分に活かせなくとも、将来の自分のカウンセリングにとって大切なことを、その職場の現場から学ぶことができるはずです。
職場の人事により、全く心理系とは縁の無い位置で仕事をしなければならないこともあると思います。ですが、そこですぐにその職を切り捨ててしまう前に、ちょっと考えて見て欲しいのです。悩みあるところにはカウンセラーとしての学びが必ずあります。また、あなたの、気付きと発想・工夫によっては心理系の知識が活かせる場面が絶対ないとはいえないでしょう。
カウンセリングとは、学んでそれを悩める方に返す・・その繰り返しです。
心理カウンセラーの人生の半分以上は学ぶことなのです。そう考えると、一見心理系とは無縁の職場でも、心理カウンセラーへのステップを踏んでいると捉えることができるのです。
心理カウンセラーの資格を得たからといって、経済的に安定しないという現実も踏まえて、前向きに考えることが大切です。
生計を立てながら、心理カウンセラーの資格を目指す、スクールに通う、仲間と触れ合う、ボランティア活動に参加する・・・といったように、心理カウンセラーとの縁を保ちながら自分を磨き、活躍の機会をじっくり待つというのも正攻法といえるのではないでしょうか。
派遣で複数のカウンセラーを兼務する
カウンセラーとして、複数の企業・団体に派遣されるというのは、それで経済的な安定があるのであれば、ある意味理想かもしれません。
ですが、安定面での現実は厳しいものがあり、当然ですが、カウンセラーとしての実力が求められる世界です。資格があるだけで引く手あまた・・・なんてことはないわけです。
実力主義・・・というとビジネスマンだけの世界に思えるかもしれませんが、心理カウンセラーだって評判のいいところにオファーが集中するのは自然原理として当然です。
勤務の形態に目を向けるより、心理カウンセラーとしての実力・社会性・人間性・素養を高めることが先決です。