心理カウンセラーに求められるもの


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心理カウンセラーに求められるもの

心理カウンセラーにとって、大切なことはなんでしょうか?聞く技術?資格の数?それとも知識の量?いいえあなたのハートと忍耐力です。


 皆さんも経験のあることだと思いますが、人は悩みや愚痴などを打ち明けると、突然あることに気付たり解決のヒントが見えたり、妙に合点がいったり、ということがあります。

 悩める人に心から寄り添い、話を聞くことにより、共に問題解消の糸口を見つけ出して、少しでも心の抑圧を開放するお手伝いをする・・・そういった心のプロフェッショナルが社会から求められるようになったのです。

 自分ひとりでは解決できないが、一緒に悩んで考えてくれる人がいれば、解決できることがある・・・それが人間です。
そういった社会ニーズにこたえるのが、心理カウンセラーといえるでしょう。

 ですが、単純に話を聞くことだけが心理カウンセラーの仕事ではありません。人によっては、心の深層に根付いている一見全く関係の無いように見える問題が、トラウマの原因だったりしますが、そういった個々人に応じた解決手法やアプローチの仕方を上手に使い分けて問題の本質を見抜いていくスキルを研いていくことも仕事の一つです。


「なんか難しそう・・・」 ですが、ご心配なく。

 知識やスキルは努力次第で身についていくものです。大切なのは、相談者の心に寄り添って、心から応援したい、そして、少しでも笑顔を取り戻してあげたいというハートが大切なのです。
 自分の経験・知識・人生を心のケアという職業で活かしたい・・・そういった社会奉仕の精神があるあなたならきっとうまくいくでしょう。



 様々なストレスを抱えた現代人・・・。そのストレスが原因で心に起因したトラブルが数多く発生するようになりました。一昔前までは、「本人のやる気が無いからだ・・」「甘えているだけだ・・」などと一蹴されてた問題も、そういった単純な根性論で片付けられるものではないという認識が一般に定着してきました。

 確かに、本人の心の弱さが原因の一つになる場合がありますが、複雑・高度化する現代社会の軋轢に耐えられなくなったが静かに悲鳴を上げ、様々な心の病を引き起こすものと捉えられるようになったのです。


 それは、自然の生き物である人間として、素直な反応なのかもしれません・・。しかし、そんな心の問題を解消しようにも、目には見えない自分のストレスをうまく捕らえて解消するということは、現代人にとっては非常に困難なことといえるでしょう。

 本人の問題なのだから、本人が一番自分のことをわかっているはず・・・と思いがちですが、ストレスの存在自体すら気付かない、あるいは、ストレスを感じてもその根本原因がどこにあるのか、そして、その解消方法がわからない・・。それが現実ではないでしょうか。

 実際に心の問題で悩んでいる方の苦しみや不安は、本人が自分で解消しようにも解消できないという現実があるから、社会問題化しているのです。

では一体どうすれば、そのような問題に対応することができるのでしょう・・・。



心理カウンセラーははっきりいって厳しいです。何が厳しいか?


・人の悩みに向き合うことは結構きついこと・・。
・若いうちは人生経験が浅いため、信用を得るまでが大変。
・ハードな割には、待遇・就職事情がよくない。

 臨床心理学の大学院を出て、臨床心理士の資格を取って、心理職としての就職一本でいく。 そうでなければ、いったん、看護師・保健師・介護福祉士・公務員などとして勤務し、心理学を勉強・あるいは心理系の資格取得を目指しながら、人生経験を積み、人間としての自信がついた後、心理カウンセラーとしての自分の適性を見極めるという流れが、現実に即した道ではないかと、長年の経験から感じます。


 心理への知識探求心がやまないことが自覚できるのを待ち、その段階で、心理の知識を現職に活かし、現職を極める道に進むか、心理専門職に転職するかということを判断するのもひとつの方法ではないか・・・。そのように思うのです。
 なぜなら、心理カウンセラーには人生経験・人間性が必要だからです。それは、絶対をつけてもいいとさえいえます。資格さえ取れば1時間いくらで報酬が取れるという甘い世界ではありません。経験と努力・忍耐を一通りくぐった人でないと、相談者の心は見つめられないのです。それには、自分の心理職への適正を見る必要もあるのです。

現実を見据え、心に携わる仕事を選ぶ

 相談者がカウンセリングにより自ら解決を得て、ほっとした笑顔を見るとき、カウンセラーとしては何にも代えがたい喜びがこみ上げてきます。そのこみ上げてくるものこそが、カウンセラーを突き動かすのですが、それだけではやっていけないのが現実・・・収入面での安定を優先するのであれば、いわゆる免許資格の仕事をするなどして心理の知識を活かすことが得策です。  例えば、介護士として介護をしながらお年寄りの話し相手になり、心のケアのお手伝いもする・・・これは立派な一種のカウンセリングといえるのではないでしょうか。


 社会の中で資格のもつ意味は非常に重要であり、実際にその有効性も認知されているところですが、資格だけでは語れない人間として大切で普遍的なものから目をそらしてはいけません。カウンセラーの現場を踏んだことのない人が、資格スクールの講師をやっているケースもあります。資格を得るだけと割り切っていればいいのですが、そこから心理カウンセラーとして一番大切なことは学べないかもしれませんね。
 心理カウンセラーがこれから注目!!などの表面的な情報に流されず、心理カウンセラーの厳しい現実をしっかり受け止めて、あなたがどうカウンセラーとして活躍したいかをじっくりと見極めてください。



 心理カウンセラーの報酬や、待遇、活躍の場など、気になることはたくさんあると思いますが、「人のために尽くし、社会に役に立って、初めて応分の報酬が得られる」と心得ることが大切だと思います。

 相談者のケアをすると同時に自分が学ばせてもらう。自分が学んだり気付かせてもらった分を、また新たな相談に活かし社会に還元する・・。実は、自分の傲慢さや、偏ったものの見方に一番気付かされるのは、何を隠そうカウンセラー自身なのです (^^;; 


 独立も可能な職業であり、十分な報酬を目指すことも可能でしょうが、収入面での現実はかなり厳しいというのが実情です。ですが、経済的な成功を実現させる前に、「なんと素晴らしい心理カウンセラーでしょう」と言われるようになりたいですよね・・・。結果は自然とついてくるものです。成功とは報酬の額ではなく、人のために魂を燃やし続けられるかどうかなのではないでしょうか。

 窮屈な人間関係・・・経済合理性優先の企業社会・・・鉄とコンクリートで造られた街・・・高度情報化社会・・・情報の氾濫と共に増える誹謗・中傷・・・田舎とは明らかに味が異なる空気と水・・化学肥料と農薬で弱りきった野菜しか食べられない環境・・・
人間が人間らしく生きられない環境が、心の問題の背景にあるのかもしれませんが、心のトラブル原因は千差万別であり、心理カウンセラーに求められる能力も高度化してくるでしょう。



 ですが、どんなに複雑な社会になろうとも、人間は人間・・・。相談者もカウンセラーも人間なのです。人間らしいあなたと向きあった時に、相談者が自然と素直な人間らしい感情を回復する・・・。心理カウンセラーとはそのようにあるべきなのではないでしょうか。

100%のカウンセリングなどありません。同時に、完璧な心理カウンセラーなどもいません。カウンセラーとは日々自己研鑽を積み、相談者と共に学び続ける仕事なのです。
資格や知識、技術よりも大切なもの・・・それがあなたの中にあれば、プロもあなたも、そう大きくは変わらないのです。そう考えるとちょっとは気が楽になりませんか?

人に喜んでもらうことが、自分の喜び・・・そのよう考えられるあなたなら、きっとステキな心理カウンセラーになれるでしょう。